Electronic Breaker電子ブレーカー

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Check

  • 低圧電力(200V・動力設備)契約である
  • 契約容量が比較的大きい(およそ20kW以上)
  • 電気料金に占める基本料金の割合が大きい
  • 機械はたくさんあるが、数分しか稼働しないものがある
  • 契約容量がいっぱいで変電設備(キュービクル)の設置を検討中
  • 契約容量の見直しと”電子ブレーカー”の導入で基本料金の大幅な削減が可能な場合があります!

Cost Reduction電気料金削減の仕組み

電子ブレーカーとは?

はじめに「ブレーカー」とは、許容範囲以上の電流が流れた(過電流)とき、それを検知して電流を遮断する装置のことです。
通常のブレーカーは過電流で発生した熱により、ブレーカー内のバイメタルという金属板が湾曲し、電流が遮断されます。
しかし、外気温や金属の劣化具合が電流を遮断するタイミングへ影響を与えるため、電流のコントロールが正確であるとは言い難くなっています。

そこで、CPU*を搭載することで正確な電流のコントロールを可能にしたものが ”電子ブレーカー” です。 CPUにより電流値・時間を正確に把握できるようになり、適切なタイミングで電流の遮断が可能になっています。

*CPU …Central Processing Unitの略。
電子ブレーカーでは電流値とその時間を正確に計測・制御するために使用されている。

電子ブレーカーを用いた
契約種別の変更

電力会社の基本料金は契約電力の値で算定されます。
契約電力には「負荷設備契約」「主開閉契約」の2種類があり、それぞれの特徴は以下のとおりです。

負荷設備契約

エアコンやエレベーター、業務用冷蔵庫といった使用する設備をすべて同時に稼働させたときの総合計容量(kW)を合計し、契約電力を算定する方法。

メリットのある条件

  • 24時間、全ての電気機器がフル稼働・長時間稼働する場合
  • 設置している電気機器が1~2台など少数の場合

デメリットになる条件

  • 電気機器は複数台あるが、実際に稼働しているのが1~2台など少数の場合

主開閉契約

使用する設備の容量に関わらず、メインブレーカーの容量で契約電力を算定する方法

メリットのある条件

  • 一度にすべての電気機器を使用しない場合
  • 日によって稼働しない電気機器がある場合
  • 稼働していない機器がある場合

デメリットになる条件

  • 常に全ての電気機器がフル稼働・長時間稼働している場合

”規格の最大値で作動する” 電子ブレーカーと”メインブレーカーの容量で契約電力を決定する” 主開閉器契約を組み合わせることで、大幅な電気基本料金の削減が可能となっているのが電子ブレーカーの仕組みとなっています。

Introduction Example導入事例

事例1飲食店

契約容量 〈導入前〉39kW
〈導入後〉24kW
削減した金額 15,000円/月(年間180,000円)
導入ポイント スチームコンベクションオーブンや真空包装機など、常時一定した電流値でない機器や瞬間的な使用の機器が多かったため、大きな削減が可能になりました。

事例2畜産業

契約容量 〈導入前〉23kW
〈導入後〉13kW
削減した金額 10,000円/月(年間120,000円)
導入ポイント 牛舎のファンを間引き運転したり、使用が限定的な機器があったため、削減が可能になりました。

事例3福祉施設

契約容量 〈導入前〉高圧契約(50kW以上)
〈導入後〉低圧契約(50kW未満)
削減した金額 高圧受電設備(キュービクル等)の導入・維持管理費
導入ポイント 設計段階においては高圧契約になる予定でしたが、施設管理者様に機器の稼働時間やタイミング等のヒアリングを行ったところ、電子ブレーカーを導入することで低圧契約も可能となりました。

Step導入までのステップ

01

システムのご説明

02

計測調査

03

削減計画書提出

04

ご契約

05

設置工事

06

電力会社へ申請

07

電力会社の確認・検査

08

導入完了

ポイント

ブレーカー容量を下げれば下げるほど基本料金は安くなりますが、その反面安全性や設備稼働の安定性が低下してしまいます。

これらの要素のバランスを取りながら、適切に電気料金を削減する計画を推進するために、正確な調査と電子ブレーカーの容量設定を行うことを目的として事前調査のご協力をお願いしています。

Q&Aよくあるご質問

  • 本当に電子ブレーカーで電気代が下がるのでしょうか?

    導入前に行う各種調査の結果に基づいてご提示する削減率どおりに電気代が下がります。
    電子ブレーカーの導入で削減されるコストは、電気料金の内の「基本料金」の部分であるため、電力使用量の増減にかかわらず計画どおりの削減が可能となっています。

  • 設備の稼働に悪影響はでないのでしょうか?

    事前の調査結果やピーク時の稼働率を考慮しながら適切な契約容量を判断するため、問題ございません。
    電子ブレーカー設置後も設備の試運転や問題なく動作するかのチェックを実施していますのでご安心ください。

  • 導入によって契約中の電力会社からのクレーム等は発生しないのでしょうか?

    電子ブレーカーの設置前には電力会社への検査・契約変更の申請手続きを行うため、電力会社が知らないうちに電子ブレーカーが設置されていた、ということはございません。

  • 導入のデメリットはないのでしょうか?

    電子ブレーカーは、正しい知識を持った業者によるしっかりとした事前調査や最適な契約容量の判断のもと、適切に導入していただければほとんどデメリットのない製品です。
    設置工事の際に動力設備を15分ほど停電させる必要がありますが、工事を行う時間帯などは柔軟に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

  • 導入後に設備を増設・減設することは可能でしょうか?

    電子ブレーカーの導入後に設備を増設・減設される際は、弊社へご連絡ください。
    再度現地調査を行い、適正な契約容量をご案内いたします。

  • 新電力のプランで契約中ですが、導入可能でしょうか?

    ご契約内容によりますので、電力会社へ事前確認を行います。